その際、BACC(バンコク・アート&カルチャー・センター)で開催中だったアートビエンナーレを見たついでに、施設内の店舗を冷かしている時に出会った【SCRAPSHOP】の商品。 なにこれかっこいい!と思って見ていたら、透析用の使用済み点滴バッグをリサイクルしているんですよ、と店員さんが教えてくれました。
パスポートを入れている袋のファスナーが壊れかけていたので長方形のポーチを購入した後、ホテルに帰ってショップカードを見ると、カセサート大学内に本店があるではないですか!
BACCのセレクトショップ内には一部の小物しか置いていなかったので、カセサート大学に見に行ってきました。
スクンビットライン・カセサート大学駅目の前にあるこの大学は、農業や水産系の学科が有名な国立大学です。 とても敷地が広いため、学内入ってすぐの場所に待機しているバイタクを拾って建築学部まで連れて行ってもらいました。
【SCRAPSHOP】は2010年にカセサート大学建築学部に設立されたエコベンチャー企業なので、建築学部にお店があります。 もう10年以上前からあるのですね。ぜんぜん知りませんでした!
学部棟横にショップを発見!早速お店に入ってみます。お店の中には一生懸命梱包作業をしている男性がいて、声をかけると開けてくれました。
このすごい量のアイテム達はスウェーデンのショップに送られるそう。
とても素敵なアイテム達なので、きっと日本でも取り扱い店があるのだろうと思って聞いてみたら、無いらしい… 一瞬私が代理店になろうかと思ったくらいです。
さて、店内には透析用点滴バッグのリサイクルアイテムがたくさんあったのでいくつかご紹介します。
まず、原型はこれ。
リサイクルの流れはこんな感じで、病院や患者さんから購入した使用済みバッグを洗浄して使います。 リサイクルだけでなく、ディンディーンという地区のスラム街や公営住宅に住む女性達に生産を依頼し彼女たちの収入になるようにもしています。
バッグやポーチ、ペンケースなど色んなアイテムがあります。
デザインも色使いもとても素敵で、しかもこなれた価格です。
タイにしては高いのかもしれませんが、メッセンジャーバッグで6,000円くらい、カードケースなら700円くらいです。
このプロジェクトはサッカーの盛んなタイで、サッカー用のウェアなどを作っている人気ブランド「ARI GEAR」ともコラボレーションアイテムを作っています。倉庫兼ショールームという感じだったので、一般の人が買いに来ても大丈夫?と聞いたら、ここは一応ショップだけれど工房も一緒になっててあまりキレイじゃないから…と別のセレクトショップを紹介してくれました。
でも、本店の方が点滴バッグが納品されて商品になるまでの過程を見ることができておすすめです。日本だと元となる点滴バッグに対する印象が良くないのかもしれませんが、ちゃんと洗浄しているし、捨てられるものが素敵なアイテムに生まれ変わるならいいんじゃない!?
こういうアイテムもあるのだなと知っていただける機会になればいいなと思いご紹介しました。 バンコクに行かれる機会があったら、ぜひ立ち寄ってみてください。
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